所属
群馬県立女子大学
専門
専門は舞踊学で、テーマは、①20世紀のアジアを軸とした、舞踊における西洋世界と非西洋世界の交渉。とくに近代西欧で生まれた「芸術」の概念がアジアの舞踊にどのような影響をもたらしたか。②人を動かす、あるいは人の動きを統制する技術としての「振付(choreography)」の一般理論。
近年は、民俗芸能を現代アーティストが「習う」プロジェクトについての調査と研究、および、日本舞踊が「芸術化」していった歴史的経緯の研究に取り組んでいる。異質なアクターの生が絡み合いながらダンス(舞踊)の生態系を形成している様子を「メッシュワーク」として捉え、記述すると同時に、メッシュワークの内部でメッシュワークに変化を引き起こすような実践の可能性についても考察している。
調査地
日本のダンス(舞踊)
ひとこと
自分一人では考えなかったようなことを考えられるようになるのが楽しみです。
おもな業績
- 武藤大祐「デニショーン舞踊団のアジア巡演におけるヴァナキュラーな舞踊文化との接触――インドの「ノーチ」と日本の「芸者」をめぐって」『舞踊學』43:26-37、2020年。
- 武藤大祐「限界集落の芸能と現代アーティストの参加――滋賀県・朽木古屋六斎念仏踊りの継承プロジェクト」『群馬県立女子大学紀要』40:181-198、2019年。
- 武藤大祐「舞踊の生態系に分け入る――ショーネッド・ヒューズと柿内沢鹿踊」『群馬県立女子大学紀要』39:157-174、2018年。
- Muto, Daisuke. “Choreography as Meshwork: The Production of Motion andthe Vernacular”. Choreography and Corporeality: Relay in Motion,Eds. Thomas F. DeFrantz and Philipa Rothfield, Palgrave Macmillan,pp.31-49, 2016.
- 放課後ダイバーシティ・ダンス(ディレクター)、2019-2021年。