山口真美・河野哲也・床呂郁也編『コロナ時代の身体コミュニケーション』が2022年7月に勁草社から出版されました。吉田ゆか子は障害学の田中みわ子と共著で、「バリ島のコメディ劇における『障害』のある身体を巡る遊戯」と題した論考を寄稿しています。
異質な身体と出会った時、私たちのコミュニケーションは硬直しがちです。そしてこのパンデミック下でその傾向は更に深刻化しているようにも見えます。本稿ではこの事態を乗り越えるヒントを、身体の特異性を遊ぶバリ島のコメディ劇に探ります。
「ウェブ会議やマスクをしての会話、密の回避など、私たちのリアルな顔や身体性はパンデミックによって大きく損なわれた。文化人類学・哲学・心理学をつなぐ人文社会学の領域として、異文化融合のための理解を目標として取り組んできた「顔・身体学」の研究者たちはそこに何を見出したか。現状の分析とコロナ後の明日を考える。」
出版社ウェブサイトより https://www.keisoshobo.co.jp/book/b608456.html