阿部武司

阿部武司

所属

東北文化財映像研究所 所長

専門 

映像記録制作

主に東北・岩手の民俗芸能や民俗行事の映像記録を行い、その歴史的変遷に伴う習俗や変容について調査している。映像をYOUTUBEで公開し、研究者や愛好家に提供し理解を深めるよう手立てをしている。東日本大震災以降は、岩手・宮城の沿岸芸能や祭礼を継続的に記録し、その変化をトレースしている。又2020年春からは新型コロナウイルス感染拡大に伴って祭礼や民俗芸能の出演が激減した様子、および民俗芸能団体の芸能に対する意識を調査している。特に、新型コロナ禍における祭礼や民俗芸能の奉納などを記録し、その意識を調査している。

調査地

日本の東北地方

ひとこと

感染症拡大の中で地域の感情の違いが表れた。沿岸は東日本大震災で見せた結束の強さがむしろ逆に作用し自粛度が高く、内陸は民俗芸能の機能を再認識して祭礼などで祈願するなど多様な活動になって表れたと調査記録を通じで感じている。

おもな業績

  • 2011年 映像作品『3,11東日本大震災―民俗芸能の応え』(毎年改定版を発行)2012年 映像作品『岳神楽~四季の民俗~』、岩手県立博物館委託制作。
  • 2014年 全国民俗芸能大会 和賀の大乗神楽研究公演解説及び冊子(『民俗芸能』89号掲載)。
  • 2014年 「東北地方で実行している映像記録の方法-岩手の神楽から」『芸能史研究』206号。
  • 2016年 基調講演「被災から5年 被災地芸能の現状と展望」、民俗芸能学会住田町大会(『民俗芸能研究』61号掲載)。
  • 2018年 北上花巻地方の大乗神楽調査報告書及び映像記録作成(2012年~)
  • 2019年 『いわて郷土芸能探訪「郷土芸能入門図鑑」』企画作成、北上みちのく芸能まつり発行。
  • 2020年 映像作品『いわて三陸沿岸 東日本大震災後にみた 祭りと民俗芸能(Part5)

関連サイト

調査関連写真